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褥瘡の予防と治療は訪問看護で解決
2025.07.02
褥瘡(じょくそう)は、寝たきりの方や身体の自由がきかない方にとって、非常に深刻な問題です。進行すれば痛みや感染、生活の質の低下を招き、家族や介護者にとっても大きな負担になります。しかし、適切なケアと早期対応があれば予防・改善が可能です。この記事では、褥瘡の基本知識から予防法、治療法、そして訪問看護が果たす重要な役割について詳しく解説します。訪問看護の導入を検討している方にとって、きっと役立つ内容です。
目次
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褥瘡とは?その原因とリスク
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褥瘡の予防は日常の工夫から
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褥瘡の治療は早期発見と継続ケアが鍵
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訪問看護による褥瘡ケアの具体例
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訪問看護の導入で得られる安心と支援
1. 褥瘡とは?その原因とリスク
褥瘡とは、皮膚に持続的な圧力がかかることで血流が滞り、皮膚やその下の組織が壊死してしまう状態を指します。一般的に「床ずれ」とも呼ばれ、長期間ベッドに横たわっている方や、車椅子を使用している方によく見られます。
原因には、圧迫・ずれ・摩擦・湿気などがあり、これらが複合的に影響して発症します。高齢者や慢性疾患を持つ方、栄養状態が悪い方は特にリスクが高いです。
訪問看護では、このようなリスクを早期に把握し、発症前から予防策を講じることが可能です。
2. 褥瘡の予防は日常の工夫から
褥瘡は予防が何より重要です。基本は**「圧力を分散させること」**。具体的には、定期的な体位変換、体圧分散マットレスの使用、皮膚を清潔に保つこと、適切な栄養管理などが効果的です。
訪問看護師は、専門的な視点から生活環境や体位、食事内容を確認し、褥瘡を防ぐためのアドバイスやケアを提供します。家族だけでは見逃してしまいがちな小さな変化も、訪問看護の定期的な関与により早期に対応することができます。
3. 褥瘡の治療は早期発見と継続ケアが鍵
褥瘡は、進行度に応じた段階的な治療が求められます。初期の赤み程度なら、圧力の除去と保湿だけで改善することもありますが、進行すれば軟膏処置や創傷被覆材の使用、場合によっては外科的治療が必要になります。
訪問看護では、医師の指示に基づき、毎日の創傷処置や状態の観察、家族へのケア方法の指導を行います。状態に応じて、訪問の頻度を増やすなどの対応も可能で、医療と在宅生活の橋渡しとして重要な役割を果たします。
4. 訪問看護による褥瘡ケアの具体例
実際に訪問看護がどのようなケアを提供しているのかご紹介します。
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体位変換の補助と指導:ご本人だけでなく介護者が安全に体位変換できるように助言します。
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スキンケアと保湿:褥瘡リスク部位の皮膚を毎回チェックし、必要に応じて保湿処置を行います。
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創傷処置:医師の指示のもと、消毒や薬剤の塗布、ガーゼ交換などを行います。
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生活指導:栄養、排泄、寝具など生活全般にわたるアドバイスで、褥瘡の再発防止を図ります。
訪問看護師の経験と判断力によって、ご自宅でも病院レベルの継続的な褥瘡ケアが実現します。
5. 訪問看護の導入で得られる安心と支援
褥瘡を抱える方の在宅生活は、本人だけでなく家族にも大きな負担がかかります。訪問看護を導入することで、専門的なサポートが身近にある安心感を得られます。
また、褥瘡だけでなく、全身状態の管理や他の慢性疾患にも対応できるのが訪問看護の魅力です。医師、ケアマネジャー、ヘルパーと連携しながら、トータルな在宅医療をサポートします。
介護に不安を感じている方、在宅での医療管理に限界を感じている方は、ぜひ訪問看護の利用を検討してみてください。
まとめ
褥瘡は決して他人事ではなく、在宅療養を続ける多くの方が直面する可能性のある課題です。ですが、訪問看護の力を借りることで、褥瘡の予防・早期発見・継続ケアが可能になります。専門知識を持つ看護師が定期的に訪問することで、安心して在宅生活を送ることができます。褥瘡や在宅ケアに不安のある方は、ぜひ一度、訪問看護の利用について相談してみてください。
